新規事業、新商品開発、起業のヒントなどなど。この記事を読んでいる方の多くは、新しくて斬新なアイデアのヒントを探している人ではないでしょうか。

今回は、1日に1つの発明を生み出すと決めて取り組んでいた孫さん(孫正義氏)のエピソードを参考に、どうやってアイデアを次々に生み出すかを見ていきましょう。

 

1日の5分間を発明に費やし、250以上のアイデアを生み出す

孫さんはアメリカへ留学中、「どうやったら勉強に時間を割きながら資金を作れるか?」と考え、その結果、特許を取ろうという結論に至りました。そうして、1日5分で1つの発明を生み出し、「アイデアバンク」と呼ばれるノートにアイデアを記入していきました。

結果、250以上の発明が生まれ、その中の1つがあの有名な翻訳機でした。翻訳機はシャープに1億円で売却した翻訳機です。

 

最終的に発案した250ものアイデアの中から選んだのが音声付き電子翻訳機。

海外旅行中に外国人と話す時に、電卓のように日本語で「駅マデノ行キ方を教エテクダサイ」 とキーボードで入力すると英語やフランス語に同時翻訳され、声になって出るという機械だ。

(出典:http://news.livedoor.com/article/detail/4450701/)

 

 

どのようにしてアイデアを生み出していたか

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闇雲に頭をひねっていた訳ではない

 

1日たったの5分の間にどうやって新しいアイデアを生み出し、ノートに書き留めていたのか。さすが孫さん!頭がいい!で終わってしまってはこの記事の意味がありません。

孫さんは全くのゼロからアイデアを生み出していたわけではなく、ある方法によってアイデアを生み出していたのです。

 

キーワードを書いたカードをランダムで組み合わせていた~強制結合法~

孫さんは手当たり次第に思いついたワードをカードに書き、そのカードの組み合わせからアイデアを生み出していました。まさにアイデアの掛け算です。

先ほどの翻訳機の例で言えば、

「自動」「音声付き」「翻訳」の3種類のカードを組み合わせて考え、「音声機能付き自動翻訳機」のアイデアが生まれたそうです。

 

たくさんのワードが書かれたカードがランダムに組み合わさることで、普段では考えつかないようなヒントを与えてくれます。例えばプロダクト・ジェネレーションカードで言えば、トレンドとプロダクトを掛け合わせることができるので、

  • IoT × クレヨン
  • ブロックチェーン × Web制作
  • 3Dプリンタ × 哺乳瓶

などの組み合わせからアイデアのヒントを得ることができるようになっています。全くのランダムで構成された組み合わせから、固定概念にとらわれない発想が湧き出てきます。

 

現実的な思考は後回し。既成概念を取っ払い、アイデア創出に集中する

突飛なアイデアに対してアレルギー反応を起こしがちな人もいるかもしれませんが、ここでは現実の世界は無視して、とにかく組み合わせから何ができるのかを自由な頭で考えていきましょう。

当時の孫さんも、自動翻訳機を思いついたはいいものの、それを実現するにはかなりの労力を要しています。(孫さんはアイデアとして生まれた自動翻訳機を現実のものとするため、優秀な学者や教授を成果報酬という名目で必死に口説き落としました。できるできないは置いておいて、まずはアイデアに集中しましょう)

 

facetoidea
自由な思想でアイデアと向き合おう

 

ゼロから生み出す必要はない。今日からすぐに始められる

非常に簡単ではありますが、アメリカに留学中の孫さんがどのようにして1日たったの5分間の間に1つのアイデアを生み出していたのかをご紹介しました。

複数枚のカードを組み合わせてアイデア創出に役立てる方法を強制結合法というのですが、これは孫さんだけでなく、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏も近い発想で革新的な商品を世に送り出してきました

ジョブズ氏はすでに世の中にある優れた技術や要素を組み合わせて、美しくプロデュースすることに非常に長けた人物として知られています。新しいアイデアを生み出すのに、必ずしも全てをゼロから生み出す必要がないことがわかります。

 

プロダクト・ジェネレーションカードで練習してみる

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トレンドとプロダクトを掛け合わせてランダムで表示します

 

プロダクト・ジェネレーションカードは、トレンドとプロダクトの2つのカテゴリーに分類された数百枚のカードをランダムに組み合わせて表示するページです。

トレンドにはIoTや5Gといった現在注目されている新たなテクノロジーから、タピオカ、インスタ映えといったC向けのカードが入っており、鉛筆、パンケーキ、旅行などの一般的なプロダクトを組み合わせてアイデアを考えることができるようになっています。

目指せ5分で1発明!!

プロダクト・ジェネレーションカードはこちら

 

 

自社のサービスや新商品の開発に強制結合法を活用する

自社で新しい商品やサービスを生み出す必要がある人や、起業のヒントを探している人は、自社の商品を書き出して、トレンドや新しいテクノロジーを書いたカードを組み合わせると、強制結合法をすぐに取り入れることができますので以下の記事を参考にして是非お試しください。

・組み合わせで新商品のアイデアがわいてくる!強制結合法を社内で簡単に導入する方法

 

これらのツールを活用して、革新的なサービスを生み出す練習をしてみましょう!

 

アイデアの生み出し方 ビジネスのアイデアを生み出す